僕は外に出られない
皮膚がいたくて、いたくて、
(-_-) 肌が弱いようです
右手がいたい。
それには理由がある。
(-_-)「……兄さん」
('A`)「うん、どうした」
(-_-)「右手がいたいんだ」
('A`)「ん、ああ、薬に負けてるんだな」
(-_-)「皮膚が、ぴりぴりする」
('A`)「早く治ると良いな、強い薬だから、使い続けるのは良くない」
(-_-)「うん、皮膚が薄くなったり、するんだよね」
('A`)「ああ、ちゃんと野菜食って、夜は寝るんだぞ」
(-_-)「うん」
兄さんの友達が、たまに家に来る時がある
僕はその友達に遊んでもらうのが、好きだった
从 ゚∀从「や、弟くん」
(-_-)「こんにちは、高岡さん」
从
゚∀从「右手、それは手袋かい?」
(-_-)「うん、薬を塗ってるから」
从 ゚∀从「薬? 皮膚が荒れてるのかい?」
(-_-)「出来物があって、いたくて痒いんだ」
从 ゚∀从「それは良くない、良くないね、薬は病院で貰ったのかい?」
(-_-)「うん、でもこの薬、好きじゃないんだ」
高岡さんは、鞄から小さな銀色を取り出した。
兄さんが、お茶を持って台所から戻って来た。
从 ゚∀从「他の薬はよく飲むのに、その薬は嫌いなのかい?」
('A`)「ただの鎮痛剤と鼻炎薬だろ、あとはビタミン剤だ」
从 ゚∀从「つらいね、偏頭痛と鼻炎は」
(-_-)「うん」
从 ゚∀从「よしよし、じゃあ三人で遊ぼう」
(-_-)「うん」
('A`)「今日は何をする?」
从 ゚∀从「そうだな、あの黒い子を、壊そうか」
(-_-)「わかった」
('A`)「おう」
痛みと怒りに狂った様な悲鳴が聞こえた。
赤い目を光らせて、暴れまわっている。
僕はそんなあの子を捕まえる。
兄さんが、楽しそうにそれを殴っていた。
高岡さんは、刃物を光らせてあの子に襲いかかった。
僕はおっかなびっくりで、あの子を何度も貫いた。
そしてあの子は動かなくなった。
僕らはあの子の体から、色んなものを奪って笑った。
从 ゚∀从「やあ、手強かった」
('A`)「あーあ、薬が減った」
(-_-)「帰ったら僕のをあげるよ、ほら、あの、甘いのと一緒に」
('A`)「ああ、ありがとうヒッキー」
从 ゚∀从「僕にもくれないかい? ほら、あの絶倫になるやつ」
(-_-)「ん、あ、良いよ、効果が増すのは、いる?」
从 ゚∀从「いや、それは持ってるから、よく使うからね」
('A`)「じゃあ他のも持っておけよ」
从 ゚∀从「栽培が追い付かないんだ、駄目だね、薬に頼りすぎる」
(-_-)「なんだ、高岡さんも薬漬けじゃないか」
从 ゚∀从「ははは、違いない、君と一緒だ」
('A`)「ヒッキー、手袋は大丈夫か?」
(-_-)「ん、ああ、びしゃびしゃだ、かえなきゃ」
('A`)「ほら、これ、一回やるとすぐに駄目になるなあ」
(-_-)「ごめんね、兄さん」
('A`)「気にするな、ほら」
たくさん殺して、高岡さんが疲れた様に背筋を伸ばした。
僕も少し疲れて、肩を落とした。
从 ゚∀从「ああ、そろそろ帰ろう、もうこんな時間だ」
('A`)「晩飯は食ってかないのか?」
从
゚∀从「今日は家族で食べる約束なんだ、悪いね」
('A`)「いや、気にするな、じゃあまた明日な」
(-_-)「またね、高岡さん」
从 ゚∀从「ああ、手、お大事にね」
(-_-)「うん」
('A`)「明日は、あれが良いな、金色の、」
从 ゚∀从「金色か、そう言えば同じクラスに金髪の子がいたね」
('A`)「そうだな」
从
゚∀从「はは、あはは、じゃあね二人とも」
高岡さんが帰って行った。
僕は手袋を付け替えながら、兄さんを見上げる。
(-_-)「兄さん、金髪の子って」
('A`)「言うな、言うな、バカ」
(-_-)「兄さんの好きな子って、」
('A`)「止めろ、止めなさい、それ以上言うな」
(-_-)「わかった、ごめん」
('A`)「ああもう、ほら、二人で黒を殺しに行こう」
(-_-)「うん、二人でも出来るかな」
('A`)「出来るさ、それにしても、お前は黒いのが好きだな」
(-_-)「黒髪が好きなんだ、兄さんと違って」
('A`)「まだ言うかヒッキー、もう知らん」
(-_-)「ああ、ごめんなさい兄さん、怒らないでよ」
('A`)「ありがとう、高岡」
从 ゚∀从「何がだい?」
('A`)「弟の相手、してくれて、外に出ないから、あいつ」
从 ゚∀从「出ないじゃなくて出られないだろう、肌が弱いんだ」
('A`)「ああ、ああ、そうだ、また俺は、」
从 ゚∀从「気にするな、それより、今日は何を殺そうか?」
('A`)「黒を殺したら、ヒッキーが喜ぶさ」
从 ゚∀从「そうだね、じゃあ、新しいのを試そうかな」
('A`)「ああ、じゃあ、また放課後に」
从 ゚∀从「ああ、またね」
おわり。