( 'A`)変な彼女のようですζ(゚ー゚*ζ
俺の幼馴染みは可愛い。
胸もビッグバンサイズでスタイル抜群。
頭も運動神経も良く、家事でも何でもこなす完璧な女の子。
事もあろうに性格も良く、誰とでも仲良くなれるミラクルな女子高生。
そんな幼馴染みに、俺は振り回されている。
_
( ゚∀゚)「なードクオー」
('A`)「んー」
_
( ゚∀゚)「お前デレちゃんと幼馴染みだよな?」
('A`)「あー、そうだけど」
_
( ゚∀゚)「ちょっとさ、どんなタイプが好きなのか聞いてくれよ、な?」
(;'A`)「あー……やめた方が……」
幼馴染みのデレには、少し変わったところがある。
変わってると言うか、変。
(
'A`)変な彼女のようですζ(゚ー゚*ζ
('A`)「おー居た居た……おーいデレー」
ζ(゚ー゚*ζ「んー、どしたのドックン」
('A`)「好きな男のタイプ教えろー」
ζ(゚ー゚*ζ「何よーいきなり」
('A`)「聞かれたから聞きに来たー」
ζ(゚ー゚*ζ「んー、そーねー……」
ζ(゚ー゚*ζ「取り敢えずデートの時にザクレロ乗ってきたら結婚したい」
('A`)「現実的じゃないなおい」
ζ(゚ー゚*ζ「まあ旧ザクや陸ガンやローズ、ハンブラビの良さが分からない男は首とか吊れば良いとは思うよ」
('A`)「……デレ、乗るなら何に乗りたい?」
ζ(゚ー゚*ζ「サイコガンダムかボール、もしくはオッゴ」
('A`)「…………俺が風雲再起に乗って迎えに来たらどうする?」
ζ(゚ー゚*ζ「ガチで惚れる」
('A`)「よく分かった、じゃあな」
お前が変な事はよく分かった。
('A`)「たでーま」
_
( ゚∀゚)「おお! どうだった!?」
('A`)「風雲再起かザクレロに乗って迎えに来たら惚れるってさ」
_
(;゚∀゚)「……えー……ガンダム?」
('A`)「ガンダム」
_
( ゚∀゚)「そうか……ガンダムとか好きなのか…………よし、じゃあシード観てたし」
('A`)「殺されるぞ」
_
(;゚∀゚)「えぇ!? ……じゃ、じゃあデスティニー」
('A`)「真剣に殺されるぞ」
_
(;゚∀゚)「えぇぇ……」
('A`)「お前は奴の本気を知らないからそう言えるんだ……今時ガンダムのジェネレーター出力を言える女子高生なんか滅多に居ないぞ……」
_
(;゚∀゚)「…………でも、ガンダムの勉強すれば……!」
('A`)「お前どれだけ頑張るつもりなんだ……」
そう言う努力は悲しい結果になるだけぞ……。
きーんころーん
かーんころーん
('A`)「腹減りました」
_
( ゚∀゚)「減りました」
('A`)「今日の弁当はなんじゃろなーっと……」
_
( ゚∀゚)「デレちゃんと食べたいなーっと……」
('A`)「一緒に食ってどうすんのよ……」
_
( ゚∀゚)「お前は何も分かっていない、この童貞が。好きな子と飯を食うのがどれほど大事なイベントかも分からないのか」
エロゲならCG出るかも知れないけれど。
('A`)「えー……あー……でもデレだしなぁ……」
_
( ゚∀゚)「だしなぁって……お前……」
('A`)「だってデレだし……ろくなイベント起きないぞ……」
_
( ゚∀゚)「それでもッ……俺はデレちゃんと飯を」
ζ(゚ー゚*ζ「おーい、ドックンご飯行こー」
('A`)「へいへーい」
_
(#゚∀゚) (( 'A`)
_
(#゚∀゚) ('A`;)そ
(;'A`)「ぇあー…………おまけ居るけど良い?」
ζ(゚ー゚*ζ「んー?
もっちろん良いよ!」
_
(*゚∀゚) (;'A`)
なんだろう、長岡が怖い。
('A`)「屋上は冷えますなぁ……」
_
( ゚∀゚)「冷えるな、デレちゃん大丈夫?」
ζ(゚ー゚*ζ「んー平気だよ、ありがとう。二人とも大丈夫?」
('A`)「おー」
_
( ゚∀゚)「余裕余裕! じゃあ飯にしよっか!」
('A`)「おー」
_
(*゚∀゚)「おおっ!
そのお弁当デレちゃんの手作り!?」
ζ(゚ー゚*ζ「ん、そうだよ。お一つどうぞ?」
_
(*゚∀゚)「おおおお! うめぇ!!
見ろよドクオ、この手の込んだお弁と……」
('A`)「……あ、何?」
_
( ゚∀゚)
('A`)?
_
(#゚∀゚)
む、無言で睨まないで下さい。
_
(# ∀
)「何でお前の弁当、デレちゃんと中身おんなじなの……?」
(;'A`)「つ……作ってもらってるからですが……」
_
(# ∀
)「是非とも死んでくれないか……」
ζ(゚ー゚*ζ「まだあるから、長岡君も食べてね?」
_
(*゚∀゚)「いっただきまーす!!」
(;'A`)「……何だよこいつぅ……」
_
(*゚∀゚)「はー食った食った、デレちゃん流石!
美味しかった!!」
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとー、また作ってくるね!」
('A`)「ごっさん、美味かったけどミートボール味濃かったぞ」
ζ(゚ー゚*ζ「あ、ドックン薄味好きだった。ごめんね」
_
(#゚∀゚)「……」
(;'A`)「……ごめん」
うん、今のは俺が悪かった……気がする。
きーんころーん
かーんころーん
_
( ゚∀゚)「うっし帰るかー」
('A`)「あー疲れた……」
_
(*゚∀゚)「帰りはデレちゃんと一緒に……」
('A`)「お前んち真逆方向だろ」
_
( ∀
)そ
(;'A`)「……帰りは諦めろよ、お前んち遠いんだから……」
_
( ∀
)「電車で30分の我が家が……憎い……」
(;'A`)「……gngr」
そんなに一緒に帰りたいもんなのか……?
ζ(゚ー゚*ζ「あー隠居して盆栽とゲートボールしてのんびり生きたい」
('A`)「それは女子高生の発言か」
ζ(゚ー゚*ζ「盆栽やりたいよ盆栽……ゲートボールしたいよゲートボール……お母さん達がやらせてくんないの……」
('A`)「年頃の娘にはやらせたくないかもなぁ……あー……寒くなってきたなぁ……」
ζ(゚ー゚*ζ「11月入ったらコタツ出すかなー」
('A`)「……膝掛けやストールと暖かいココアって組み合わせが似合いそうですよね……」
ζ(゚ー゚*ζ「?
冬はハンテン・湯たんぽ・しょうが湯が正義でしょ?」
('A`)「ですよねー」
ミラクル田舎っ子スタイル。
ζ(゚ー゚*ζ「あ、そうだ。今日ドックンち寄って良い?」
('A`)「今日は何をたかる気だ」
ζ(゚ー゚*ζ「エロゲ貸してよ、面白いけどマイナーでただエロいだけじゃないやつ」
(;'A`)「…………」
ζ(゚ー゚*ζ「ダメ?」
(;'A`)「……そう言う注文が一番難しい」
その前に俺達は未成年だ。
ζ(゚ー゚*ζ「お邪魔しまーす」
('A`)「されまー、誰も居ないけどな」
ζ(゚ー゚*ζ「おばさんは今日も遅いの?」
('A`)「あー……遅いだろうなぁ……」
ζ(゚ー゚*ζ「んじゃ晩御飯作ってやんよ!」
(;'A`)そ
ζ(゚ー゚*ζ「少し早いけど鍋で良い?」
(;'A`)「……あ、はい……水炊きで……」
ζ(゚ー゚*ζ「じゃ、あとで買い物行こうか?」
(;'A`)「……はい」
これが世話女房と言う奴か……!?
ζ(゚ー゚*ζ「ね、面白い漫画あるー?」
('A`)「どんなんが良いよ」
ζ(゚ー゚*ζ「可愛い女の子はいっぱいなのにイケメン出てこない様なやつ」
(;'A`)「……」
ζ(゚ー゚*ζ「嫌いなのよ、イケメンが出てくる漫画とかアニメとかゲームとか」
(;'A`)「……ええと……」
ζ(゚ー゚*ζ「黙って腐臭くない漫画貸して下さい」
(;'A`)っ【エロ本】ソッ
ζ(゚ー゚*ζ「……」
(;'A`)っ【エロ本】
ζ(゚ー゚*ζ「ロリならなお良し」
(;'A`)そ
斜め上も良いとこだ。
ζ(゚ー゚*ζ「ふたなりロリか……なかなか……」
(;'A`)「……」
ζ(゚ー゚*ζ「触手も縛りも無いか……チッ、鬼畜が足りない……」
(;'A`)そ
ζ(゚ー゚*ζ「これ生ぬるいよドックン……もう少し、こう……」
(;'A`)「俺に何を求めてんだよ……」
ζ(゚ー゚*ζ「鬼畜?
特に痛苦しい系の」
(;'A`)「誰がお前のエロ趣味を言えと」
ζ(゚ー゚*ζ「つーかさ」
(;'A`)?
ζ(゚ー゚*ζ「やったねたえちゃん持ってない?」
(;
A )てそ
斜め上ってレベルじゃねーぞ!!
ζ(゚ー゚*ζ「ドックンのパっソコーン!
何が出るかなっ!」
(;'A`)「ちょ!
勝手に起動させんな!!」
ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫だよエロ画フォルダは大体把握してるから、部位とジャンルによって小分けしたの私じゃない」
(;'A`)「お前かよ!
昼寝から起きたらフォルダがすっきり見やすくなってると思ったらお前かよ!!」
ζ(゚ー゚*ζ「見事に二次元しか無いね、ロリショタふたなりまでいけるとは流石ドックン」
(;'A`)「見るな!!
なんかもう取り敢えず見るな!!」
ζ(゚ー゚*ζ「因みに私は幼女系鬼畜派です」
(;'A`)「聞いてないよお前の嗜好は!!」
ζ(゚ー゚*ζ「触手が足りない、ちょっと探してくるか」
(;'A`)「たまに画像が増えてる気がすると思ったらそれもお前か!!」
ζ(゚ー゚*ζ「目覚めよ!
ロリコン!!」
(;'A`)「目覚めさせんな!!」
と言うかもう目覚めてる!!
ζ(゚ー゚*ζ「おっ買い物ー」
('A`)「つくねが欲しい」
ζ(゚ー゚*ζ「はいはい、作るからね」
('A`)「軟骨入れるなよ」
ζ(゚ー゚*ζ「もー、好き嫌いするー……」
('A`)「苦手なんだよ軟骨……つくねコリコリさせないでよ……」
ζ(゚ー゚*ζ「分かったわよー……んもう、春菊と水菜持ってきて?」
('A`)「春菊……」
ζ(゚ー゚*ζ「持ってきて?」
('A`)「……」
ζ(゚ー゚*ζ「……」
(;'A`)「春菊きら「持ってきて?」ζ(゚ー゚*ζ
お前は俺のカーチャンか。
('A`) トントントントン>
('A`) バサバサ
トントントントン>
( 'A`)「マダー?」
( 'A`) マダー>
(
'A`)「……」
|A`
)))
<ゴソゴソガタガタ
包丁の音が好き。
ζ(゚ー゚*ζ「用意出来たよドックン……おお!」
(
'A`)「こーたーつー」
ζ(゚ー゚*ζ「出したの!?
わー、何かこたつ嬉しいー!」
(*'A`)「……食うか」
ζ(゚ー゚*ζ「うん!
よい、しょっと……火傷しないでね」
(*'A`)「おお……鍋…………」
ζ(゚ー゚*ζ「さ、いっただきまーす!」
(*'A`)「いただきはむっはふほふっ」
ζ(゚ー゚*ζ「落ち着いて食べないと喉つまらせちゃうよー?」
(*'A`)「うっめ!
うっめ!」
ζ(゚ー゚*ζ「へへっ、ありがとう」
つくね超うめぇ。
(*'A`)「うはー……食った食った……」
ζ(゚ー゚*ζ「お粗末様でしたっと……食べてすぐ寝たら消化良くなって太るよー」
(;'A`)「どんな繋がり方だよ……」
ζ(゚ー゚*ζ「ほら、枕あるよ枕」
(
'A`)
ζ(゚ー゚*ζ
(;'A`)「おっぱ「膝だよ!!」ζ(゚ー゚;ζ
(;'A`)「ああ膝枕か……驚いた……」
ζ(゚ー゚;ζ「それはこっちの台詞だよ……これだから童貞は……」
(#'A`)
ζ(゚ー゚*ζ「じょーだんっ☆」
まあ膝もどうよって話な訳で。
('A`)「……」
ζ(゚ー゚*ζ?
('A`)「あのな、デレ……」
ζ(゚ー゚*ζ「ん?」
('A`)「俺もね、健全な男の子なんです」
ζ(゚ー゚*ζ「そうですね、パソコン見るとよく分かります」
(;'A`)「やかましいわ。……だから、あんまりその、こう、うん……」
ζ(゚ー゚*ζ?
?
(;'A`)「お、男の子に膝枕だなんだってのは、あんまりしない方が……」
ζ(゚ー゚*ζ「なんで?」
(;'A`)「な、なんでってお前……」
ζ(゚ー゚*ζ「……このアポストロフィが」
(;'A`)!?
ζ(゚ー゚*ζ「分かってないなぁ……分かってないなぁ……乙女心……」
(;'A`)「あ……アポストロフィ……?」
ζ(゚ー゚*ζ「この童貞」
( A
)てそ
ζ(゚ー゚*ζ「私とドックンは10年以上の付き合いだよね?」
(;'A`)「……はい」
ζ(゚ー゚*ζ「なのに分かってないの?」
(;'A`)「……はい?」
ζ(゚ー゚*ζ「ダメだこいつ」
(
;A;)ブワッ
ζ(゚ー゚*ζ「私はドックンが好きなんです、昔っから」
(
;A;)
ζ(゚ー゚*ζ「だから色々と世話を焼くんです」
(
;A;)
ζ(゚ー゚*ζ「膝枕なんか好きな人にしかしねぇよバカタレ」
(
;A;)
ζ(゚ー゚*ζ「返事は?」
(;'A`)そ「は、はい!
はい!」
ζ(゚ー゚#ζ「その返事じゃない!」
(;'A`)「え、あ、え?」
ζ(゚ー゚#ζ「告白すら聞いてなかったと……?」
(;'A`)「あ、あああ、おお俺も好きです、はい!!」
(;'A`)「あ゙」
ζ(゚ー゚*ζ「……本当に?」
(;'A`)「ほっほほほほ本当本当」
ζ(゚ー゚*ζ「…………」
(;'A`)「…………」
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ付き合おう!
初デートはイエローサブマリンの後に信長書店行ってとらのあなのコースね!!」
(;'A`)「濃い!
デートコースが濃い!!」
ζ(゚ー゚*ζ「プラモが欲しいの!
クインマンサ!!」
(;'A`)「更に濃い!!」
ζ(゚ー゚*ζ「そうだ! 久々にビーダマンしたい!
まだある!?」
(;'A`)「古いよ!
無いよ!」
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ私のミラースコープ付き貸してあげる!」
(;'A`)「ミラースコープ!?」
ζ(゚ー゚*ζ「私はロングバレル使うから!!」
(;'A`)「お前本当に女子高生か!?」
_
( ゚∀゚)「ドクオー! おっはー!」
ζ*゚ー゚)ζ('A`)「おはー」
_
( ゚∀゚)「……何デレちゃんにくっついてんのお前」
(;'A`)「ああ……それは……その……」
ζ(゚ー゚*ζ「付き合う事になったの」
_
( ゚∀゚)
_
( ∀ )
ζ(゚ー゚*ζ「?
ドックン、長岡君が真っ白に……」
(;'A`)「あー……うん……ごめんね、長岡……」
俺の彼女は可愛い
スタイルも良くて頭も良く、才色兼備の女子高生
ただ少し、性格ではなく趣味が変
と言うか、妙
それでも
ζ(゚ー゚*ζ「ドックン、沙耶の唄が大好きなんだけど」
この彼女に
ζ(゚ー゚*ζ「ドックン、はいこれ。ふたなり良いよねー」
着いて行けるのは
ζ(゚ー゚*ζ「将来の夢はドックンのお嫁さんです」
きっと、俺くらいで
正直な話、普通に嬉しい。
おわり。