『前途有望な二人のようです』
我輩の名前は杉浦ロマネスク
驚異的な筋肉を誇る、おっさんである。
若い頃は胸囲の悪魔超人と呼ばれ恐れられた物である、二つ名の由来は胸筋で弾丸を弾き返すとかなんとか。
もちろんそんな事ぁない、まず弾丸とか食らう人生を歩んでない。
そんな我輩にも可愛い嫁が居る。
可愛い一人娘も居る。
幸せ一杯のおとんライフ。
の、筈だったのに。
(゚、゚トソン「ロマネスクさん、これどうぞ、お弁当です」
( ΦωΦ)「弁当ならあります、嫁に作って貰ったのが」
(
、 トソン「ひどい……心を込めて……作った、のに……」
(;ΦωΦ)「あ、い、いただきます! いただきます!
わぁ美味しそう!!」
(゚、゚トソン「どうぞ召し上がれ」
(´ΦωΦ)
lw´‐
_‐ノv『前途有望な二人のようです』(゚、゚トソン
( ΦωΦ)「いってきまーす」
/ ゚、。
/「おーいお弁当ー」
(*ΦωΦ)「おおっと愛妻弁当忘れるところであった! いかんいかん!」
/ ゚、。
/「行ってらっしゃい」
( ΦωΦ)
/ ゚、。 /「行ってらっしゃい」
(´ΦωΦ)
/ ゚、。
/「行ってらっしゃい」
(´ΦωΦ)「行ってきます……」
/*゚、。
/「き、気を付けてね」
(*ΦωΦ)「うむ!」
「おかーさん、おとーさんは?」
「もう仕事行ったよ、ほら顔洗って着替えなさい」
「はーい、……おかーさーん」
「ん?」
「おとーさん何の仕事してるのー?」
「サンタさん」
「mjd?」
「mjds」
「顔怖すぎね?」
「そのための付け髭と帽子よ」
「おとーさんパネェ、みんなに自慢して良い?」
「プレゼントなくなるよ」
「じゃあ我慢する」
─────
( ΦωΦ)「うーい、長岡おはようさん」
_
( ゚∀゚)「はよー、今日も愛妻弁当か氏ね」
(´ΦωΦ)「朝会って一番にそれかい……」
_
( ゚∀゚)「……嫁、欲しいなぁ……」
(´ΦωΦ)「貰っただろ……」
_
( ゚∀゚)「逃げたんだもん……」
(,,゚Д゚)「うおーい仕事しろー」
_
( ゚∀゚)「へーい」
( ΦωΦ)「ほーい」
_
( ゚∀゚)「じゃ、俺は保健室戻るわ」
( ΦωΦ)「我輩はC組とD組の合同授業か……」
_
( ゚∀゚)「頑張れよー体育教師」
( ΦωΦ)「頑張れよー保健医」
きーんこーんかーんこーん
ミ,,゚Д゚彡「ちょーマジあり得なくないですかー?
マジパネェんでスけどー」
(´・ω・`)「ですよねー」
ミ,,゚Д゚彡「でもーぉ、俺も結構?
色々できるって言うかー?」
(´・ω・`)「ですよねー」
ミ,,゚Д゚彡「つーかー ドンッ
……んだよいってぇな……げ」
( ΦωΦ)「さっさと列に入らんか」
ミ;,゚Д゚彡「あ、す、すんません……」
(´・ω・`)「ですよねー」
( ΦωΦ)「お前もだ、さっさと並べ」
(´・ω・`)「ですよねー」
( ΦωΦ)「……やれやれ、困った生徒ばかりである……」
<オレマジパネェシー
<デスヨネー
(ΦωΦ#)「喧しい!
黙って三角座りしとけ!! もう授業中であるぞ!!」
<シーン
(#ΦωΦ)=3
プンスカ
─────
/ ゚、。
/「よっこい、せ……用意できたー?」
「できたー」
/ ゚、。
/「じゃあお買い物行くよー」
「はーい」
(((lw´‐ _‐ノv ノチノチ
/ ゚、。
/「ほれ、自転車の後ろ乗って……っと」
lw´‐ _‐ノv「チャリンコごーごー」
/ ゚、。
/「はいはい、出発ー」
lw´‐ _‐ノv「ばんごはんなーにー?」
/ ゚、。 /「麻婆豆腐ー」
lw´‐
_‐ノv「激辛で頼む」
/ ゚、。 /「おとーさんが食べられなくなるでしょー」
lw´‐
_‐ノv「チッ、甘党め……甘納豆でも食ってろ……」
/ ゚、。 /「おとーさん納豆苦手だから甘納豆食べないよー」
lw´‐
_‐ノv「全然ちゃうやん納豆と甘納豆……」
lw´‐ _‐ノv「おかーさんこれ買ってー」
/ ゚、。
/「米なら家にあるからねー」
lw´‐
_‐ノv「ちぇー……む、あそこに居るのは」
((( ・∀・)
lw´‐
_‐ノv「ようチビ太郎、今日も元気にちっこいな」
(;・∀・)「うげぇシューちゃん……こんちゃ……」
lw´‐
_‐ノv「今うげぇつったかてめぇ? あ? やんのかこら?」
/ ゚、。
/「モララー君こんにちはー」
( ・∀・)「あ、シューちゃんのお母さんこんにちは」
/ ゚、。
/「お母さんは?」
( ・∀・)「家で寝てます」
lw´‐
_‐ノv「大変だな、漫画家の息子」
(;・∀・)「言うなよ……」
─────
きーんこーんかーんこーん
( ΦωΦ)「あー疲れた……」
_
( ゚∀゚)「おっつー、飲み行く?」
( ΦωΦ)「や、たまにゃあさっさと帰りたい。珍しく残業無しなんだからさっさと帰らせろ」
_
( ゚∀゚)「つめてぇなおい……分かったよ……一人で飲むよ……鈴木とシューちゃんな宜しくな……」
( ΦωΦ)「はいはい、また月曜ー」
_
( ゚∀゚)「またー」
( ΦωΦ)スンスンスーン♪
<イージャンオチャクライサー
<ヤメテクダサイ……
<デスヨネー
( ΦωΦ)?
(ΦωΦ )?
( ΦωΦ)!
_,,
三( ΦωΦ)
ミ,,゚Д゚彡「いーじゃん少しくらいさー」
(゚、゚;トソン「は、離してください!」
(´・ω・`)「ですよねー」
ミ,,゚Д゚彡「ほら、奢るか」
|Φ)
ミ;,゚Д゚彡?
|ωΦ)
ミ゚Д゚,;彡
|ΦωΦ)
ミ;,゚Д゚彡
|#ΦωΦ)
ミ
Д
,;彡そ
<ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイギャアアアア!!!!
<デスヨネー
( ΦωΦ)「ふぅ……全くあいつらめ。怪我なんかは無いか?
ええと」
(゚、゚トソン「あ……津村トソン、です……ありがとうございました」
( ΦωΦ)「いや、無事なら良い……転校生か?」
(゚、゚トソン「はい、月曜からここに……」
( ΦωΦ)「そうか、我輩は体育教師の杉浦ロマネスク、よろしく頼む」
(゚、゚トソン「はい、こちらこそ」
( ΦωΦ)「では、気を付けて帰れよ」
(゚、゚トソン「はい」
─────
( ΦωΦ)「ただいまー」
/
゚、。 /「おかえりー」
lw´‐
_‐ノv「おかえりー」
('、`*川「おかえりー」
( ・∀・)「おかえりなさい」
( ΦωΦ)
( ΦωΦ)?
( ΦωΦ)「いつの間に大家族に?」
('、`*川「細かい事気にすんなよ筋肉」
( ・∀・)「お邪魔してます、シューちゃんのお父さん」
( ΦωΦ)「ああうん、こんばんは。何してんだ伊藤」
/
゚、。 /「モララー君が夕飯の買い物してて、どうせだからご馳走しようと思って」
('、`*川「麻婆豆腐うっめぇ」
lw´‐
_‐ノv「うっめぇ」
( ・∀・)「美味しいです」
( ΦωΦ)「あ、そうなの……あれ、我輩の分は?」
/
゚、。 /
( ΦωΦ)
/ ゚、。 /
(´ΦωΦ)
/ ゚、。
/「……豆腐、買ってきて……」
(´ΦωΦ)「…………はい」
(;・∀・)「あ、僕が……」
lw´‐
_‐ノv「良いから良いから」
(・∀・;)「えぇ……」
(´;ω;)「行ってきます……」
(;・∀・)「あぁ……」
─────
lw´‐
_‐ノv( +ω+)( -∀-)zzz
('、`*川「寝たねー」
/ ゚、。 /「うん」
('、`*川「どう?
杉浦って」
/ ゚、。 /「ん?」
('、`*川「夫として」
/*゚、。
/「あ、う、うん、まあ」
('、`*川「優しそうだし頼りになりそうだし……良いねぇ、良い旦那だ」
/*゚、。
/「ま、まあ、うん」
('、`*川「……誰かに盗られないように気を付けろよー?」
/;゚、。
/「なっ!」
('、`*川「私の元旦那みたいに、浮気しまくらないように気を付けろよー?」
/;゚、。
/「ろ、ろろろロマに限ってそそそんななななな」
('、`*川「ま、用心しとくにこした事はないかんねー」
/;゚、。
/「ぇ……ぇぅぇぅ……」
─────
ぴーんぽーん
( +ω+)zzz
ぴーんぽーんぴーんぽーん
( +ω+)zz
ぴーんぽーんぴーんぽーんぴーんぽーん
( +ω+)z
ぴーんぽーんぴーんぽーんぴーんぽーんぴーんぽーんぴーんぽーんぴーんぽーんぴーんぽーんぴーんぽーんぴーんぽーんぴーんぽーんぴーんぽーんぴーんぽーん
(#ΦωΦ)「やっかましい!!」
( ΦωΦ)「ダイオードとシューは……あ。朝風呂か……まったくもう……はいはいどなたー?」
がちゃ
(゚、゚トソン
( ΦωΦ)
(゚、゚トソン
( ΦωΦ)?
( ΦωΦ)「えー……津村、さん?」
(゚、゚トソン「はい」
( ΦωΦ)「どしたん?」
(゚、゚トソン「昨日のお礼を言いに」
( ΦωΦ)「住所……」
(゚、゚トソン「尾行……」
(;ΦωΦ)「犯罪ッ!!」
(゚、゚トソン「気にしない気にしない」
/
゚、。 /「何騒いでんのロマ……」
(゚、゚トソン
/ ゚、。 /
(゚、゚トソン
/ ゚、。
/
(゚、゚トソン!
/ ゚、。
/「……この方、は?」
( ΦωΦ)「え、教え子……」
(゚、゚トソン「昨日はお世話になりました、あんなに優しくされたのは初めてで……」
/ 、
/そ
(゚、゚トソン「あ、ところでこちらの方は」
(;ΦωΦ)「よ、嫁ですが……」
(゚、゚トソン「なん……ですって……」
(;ΦωΦ)「はい?」
(゚、゚トソン「奥さんが居るなんて聞いてませんよ!
ひどい! そんな大事な事を……!!」
(;ΦωΦ)「はぁっ!?」
lw´‐
_‐ノv「おとーさーん、どしたーん?」
(゚、゚トソン「娘まで!!?」
lw´‐
_‐ノv「どうも娘です」
(;ΦωΦ)「え、えーと……」
/ 、
/「おい」
(ΦωΦ;)「はひッ!?」
/ 、
/「お前……こんな若い子に、何をした……」
(ΦωΦ;)「へ、か、絡まれてる所を助け」
/#゚、。
/「黙れえええええええッ!!!!」
/
#゚、。/=⊃)#)ω )ヒギィ!!
(゚、゚トソン「おー」
lw´‐ _‐ノv「おー」
/#゚、。
/「出て行けこの筋肉だるまが!! 死ね!
死ね!!」
|⌒( #)ω;)キャー!
ポイッ
( ぅω;)「何で……何で、こんな事に……」
(゚、゚トソン「可哀想なロマネスクさん……」
(ΦωΦ )
(゚、゚トソン
( ΦωΦ)
(゚、゚トソン
(´;ω;)ブワッ
(゚、゚トソン「泣かないで下さいロマネスクさん……私が慰めてあげますから……」
(´;ω;)「ええから誤解といてくれよ……」
(゚、゚トソン「嫌ですよめんどくさい」
(´;ω;)そ
(´ΦωΦ)「何であんな事言うかなぁ……」
(゚、゚トソン「……すみません…………私、誰かに愛された事が無くて……」
( ΦωΦ)そ
(
、
トソン「それで……それで、誰かにちょっかい出して……怒ってもらえたり、構ってもらえるのが……嬉しくて……っ」
(;ΦωΦ)「す、すまん……こんな事聞いて……!」
(゚、゚トソン「まあ嘘ですけどね」
( ΦωΦ)
(゚、゚トソン「騙されやっす(笑)」
(´ΦωΦ)ロマーン
( ΦωΦ)「とにかく」
(゚、゚トソン「はい?」
( ΦωΦ)「家庭崩壊を起こしかねないから、本当に勘弁してほしいのである」
(゚、゚トソン「はあ」
(´ΦωΦ)
(゚、゚トソン「頑張ってくださいね」
(´;ω;)
(゚、゚トソン「私がまた行くとこんがらがるでしょう?」
(´ΦωΦ)「実際何であんな事したん……」
(゚、゚トソン「楽しかったから」
( ΦωΦ)
(゚、゚トソン
(#ΦωΦ)ミギッ
─────
/#゚、。 /イライラ
lw´‐ _‐ノv
/#゚、。 /イライラ
lw´‐
_‐ノv
/#゚、。 /イライラ
lw´‐ _‐ノv「おかーさん」
/#゚、。 /「何」
lw´‐
_‐ノv「おとーさんが浮気するわけなかろーもん」
/#゚、。 /
lw´‐
_‐ノv「おとーさんが浮気とか(笑)マジあり得なくない?(笑)みたいな(笑)」
/#゚、。 /
lw´‐
_‐ノv「突っ込んでよ……」
/#゚、。 /
lw´‐ _‐ノv=3
lw´‐
_‐ノv「あのねぇおかーさん」
/#゚、。 /
lw´‐
_‐ノv「あのおかーさんにベタ惚れのおとーさんが浮気とか地球が逆向きに回ってもあり得ないよ」
/#゚、。 /
lw´‐
_‐ノv「大体おとーさん何か言いたそうにしてたのに、有無を言わさず追い出したのおかーさんだよね?」
/ ゚、。 /
lw´‐
_‐ノv「おかーさん昨日ペニおばさんと浮気が云々とか話してたから無駄に敏感になってただけじゃない?」
/ ゚、。 /
lw´‐
_‐ノv「おかーさんがおとーさん信じてあげなきゃ、あのヘタレはあっという間に野垂れ死んじゃうよ」
/ ゚、。 /
lw´‐
_‐ノv「おかーさんに怒られただけで食事も喉を通らなくなるようなヘタレを追い出して、あのおねーちゃんも一緒にいるかも知れないのに追い出して、何かあっても知らないよ」
/;゚、。
/
lw´‐ _‐ノv「おかーさんは感情に任せて動きすぎだよ、言葉遮られて微塵も自分を信じてもらえなかったおとーさんの気持ちはどうなるの?
泣いてなかった? おとーさん」
/; 、 /
lw´‐
_‐ノv「今ごろ、ホテルで手首切ってるか東京湾に沈んでるかもね」
/; 、 /そ
lw´‐
_‐ノv「…………ま、それは言い過ぎだと思うけどさ。今回おとーさんにヘタレ以外の非は無かったように見えたよ」
/; 、
/
lw´‐ _‐ノv「信じすぎるのはよくないけど、信じる所はちゃんと信じてあげなきゃ、本当に浮気しちゃうかも知れないよ」
/;
、 /てそ
lw´‐ _‐ノv「じゃあ、おとーさん帰ってきたらごめんなさい言い合ってね、教育上これは良くない」
/; 、
/
lw´‐ _‐ノv「はい論破ー、おとーさん探してくるから気持ちの整理しといてねおかーさん」
/; 、
/「……はい」
lw´‐ _‐ノv「…………おかーさん」
/ ゚、。 /?
lw´‐
_‐ノv「わたしは、おかーさんもおとーさんも大好きだかんね」
/ ゚、。 /!
lw´‐ _‐ノv「いてきまー」
/
゚、。
/「……行って、らっしゃい……」
─────
(;・∀・)「はぁ……そんな事が……だからこんな朝早くから公園に……」
( ΦωΦ)「うん……何でこんな事になっちゃったのかな……」
(;・∀・)「変わった人なんですね、トソンさんって……」
( ΦωΦ)「変わってるね……はぁ……これからほぼ毎日顔会わせるのか……」
( ・∀・)「でも、もっと話してみたら結構普通の人かもしれませんし……」
( ΦωΦ)「だったら良いなぁ……はぁ……」
( ・∀・)「今夜はうちに泊まりますか……?」
( ΦωΦ)「すまんねぇ、モララー君……」
( ・∀・)「困った時はお互い様ですよ……」
lw´‐
_‐ノv「そうはいかんぞチビ太郎!!」
(・∀・;)「うひぇ!?」
(゚、゚トソン「どもーッス」
(;ΦωΦ)「出た!!」
lw´‐
_‐ノv「まあチビ太郎これ食えよ」
(;・∀・)「何これクレープ……?
米かかってる……?」
(゚、゚トソン「少年、このクレープもどうぞ」
(;・∀・)「生クリームがすっごい前衛的!!
山盛りってレベルじゃねぇ!!」
(;ΦωΦ)「な……何で二人が一緒に……?」
(゚、゚トソン「いやあはっはっ、ちょっとありまして」
lw´‐
_‐ノv「かくかくしかじか切腹して話したら仲良くね」
(;ΦωΦ)「切るな! 切るな!! 割れ!
腹は割れ!!」
──かくかく─しかじか──
lw´‐
_‐ノv「ふーむ、おとーさんはどっこかなー……ん?
あれは……」
(゚、゚トソン「すみません、いちごミルクのクレープひとつ、生クリーム盛り盛りいちご抜きで」
lw´‐
_‐ノv「あと米粉クレープの抹茶あん、米増量で」
(゚、゚トソン「ん?」
lw´‐
_‐ノv「やあ、奢ってくれるとはありがとうございますおねーちゃん」
(゚、゚トソン
lw´‐
_‐ノv
(゚、゚トソン「なかなかやるわね」
lw´‐ _‐ノv「そっちこそ」
lw´‐
_‐ノv「生米かよ……ガリガリじゃねぇか……」
(゚、゚トソン「斬新ね、それ……うわ生クリーム多すぎて胃もたれする」
lw´‐
_‐ノv「斬新通り越して前衛芸術みたいな生クリームになっとるがなそれ」
(゚、゚トソン「チッ……胃薬持ってる?」
lw´‐
_‐ノv「ねーよ。……ところでおとーさんの浮気相手のおねーちゃん」
(゚、゚トソン「あら浮気相手にレベルアップしちゃいました?」
lw´‐
_‐ノv「レベルアップどころかしょっぱなから究極体じゃねーか」
(゚、゚トソン「ああやっぱり、やりすぎました?」
lw´‐
_‐ノv「家庭崩壊寸前やっちゅーねんこの泥棒猫」
(゚、゚トソン「盗ってませんけどね」
lw´‐
_‐ノv「知っとるわ」
(゚、゚トソン
lw´‐ _‐ノv
(゚、゚トソン「なかなかやるわね」
lw´‐
_‐ノv「そっちこそ」
lw´‐
_‐ノv「で、何がしたかったの?」
(゚、゚トソン「いえ、人が良さそうな方だったので」
lw´‐
_‐ノv「初対面の相手に嫌がらせ?」
(゚、゚トソン「そうなります」
lw´‐ _‐ノv「それは本音?
お得意の嘘?」
(゚、゚トソン「……」
lw´‐
_‐ノv「単純な両親の間に生まれた娘までもが単純だとは思わないでほしいね、さあ言いなさいな、うちの家庭を崩壊させかける理由があるなら聞いてやんよ」
(゚、゚トソン「実は……誰にも愛された事が無くて……」
(
、 トソン「それで……それで、誰かにちょっかい出して……怒ってもらえたり、構ってもらえるのが……嬉しくて……っ」
lw´‐
_‐ノv
(゚、゚トソン「……嘘吐くなって言わないんですか?」
lw´‐
_‐ノv「それ事実だろ」
(゚、゚トソン「……」
lw´‐
_‐ノv「親とかでなく、ただ友達が居なかったんでしょ」
(゚、゚トソン「……」
lw´‐
_‐ノv「そうやって嘘をついたり人で遊ぶのは昔からの癖みたいなもの、親との仲は悪くないけどどちらかと言えば無関心、大して友達も出来ずに十数年を過ごしてきた」
(゚、゚トソン「……何で、」
lw´‐
_‐ノv「人をおちょくってるのは人付き合いが下手だから、だから優しくしてくれたおとーさんにちょっかい出しておちょくって、コミュニケーションをはかる」
(
、 トソン「何で、」
lw´‐
_‐ノv「けど人との関わりが少なかったからどこまでが許されて、どこから許されないのか分からない。だからうっかりうちを家庭崩壊寸前にして内心ものすっごく動揺中」
(゚、゚#トソン「何で全部分かるのよっ!!」
lw´‐
_‐ノv「……」
(゚、゚#トソン「その通りよ、人との付き合い方がわかんないのよ! どうすれば良いのか分からないのよ!
だからこんなに混乱してるのよ!! 何で全っ部わかるのよぉっ!!?」
lw´‐
_‐ノv「そりゃねぇ、わたしも嘘つきだからねー」
(゚、゚トソン「……は?」
lw´‐
_‐ノv「当てずっぽうなのに、おねーちゃんの頭の中ぐっちゃぐちゃでしょ。なんの根拠もないのにね」
(゚、゚トソン「あ…………」
lw´‐
_‐ノv「わたしも気持ち悪がられるんだよ、こんなだかんね。まあおかーさんやおとーさんやチビ太郎やペニおばちゃんや眉毛のおっさんが居るし、寂しいとは思わないけど」
(゚、゚トソン「…………」
lw´‐
_‐ノv「自分が特別だって思ってる?」
(゚、゚;トソン「な、」
lw´‐
_‐ノv「ただ人付き合いが下手でちょっと性格悪いだけで、おねーちゃんは普通だよ、もちろんわたしも広く見れば普通の仲間入り」
(゚、゚トソン「……でも、でも、」
lw´‐
_‐ノv「誰も何も分かってくれないってのは、中学生までだよね」
(゚、゚トソン「う、ん……うん……」
lw´‐
_‐ノv「自分から言わなきゃ誰も分かるわけがないんだよ、おねーちゃん」
(゚、゚トソン「でも、私は、」
lw´‐
_‐ノv「さっきキレたやん、叫べよ構えって、声を大にして構ってちゃんになればええやん」
(゚、゚トソン「…………」
lw´‐
_‐ノv「ほら、友達一号とおとーさん達に謝りに行こうぜ?」
(゚、゚トソン「……おう」
lw´‐
_‐ノv「あとクレープ余ったから食ってよ」
(゚、゚トソン「だが断る」
─────
lw´‐
_‐ノv「と言う」
( ΦωΦ)「なんと言う」
(゚、゚トソン「ごめんなさいロマネスクさん……私……大変なことを……」
(;ΦωΦ)「あ、や、もうしないって言ってくれるなら、それだけで良いのである……」
(゚、゚#トソン「お詫びに首吊って津軽海峡横断して大西洋に身投げします!!」
(;ΦωΦ)「ごっつい無茶言うた!!」
(゚、゚#トソン「骨は拾ってください!!
後追いもどんと来い!!」
(;ΦωΦ)「更に無茶言うた!!」
(;・∀・)「楽しそうだなー……うぷっ……胃薬無い?
シューちゃん……」
lw´‐
_‐ノv「はい液キャベ」
(;・∀・)「ありがとう……」
─────
/ ゚、。
/「……で?」
(;ΦωΦ)「えーと……その……ご、ごめん、ダイオード……」
/ ゚、。
/「それは良いから、私も悪かったから……これは?」
lw´‐ _‐ノv(゚、゚トソン キャッキャッ
/ ゚、。
/「つれて帰ってきたの?」
(;ΦωΦ)「な、なんか……シューの友達になったみたいで、その……我輩にもよく……」
/ ゚、。
/「……」
(;ΦωΦ)「……」
/ ゚、。
/「まあ、良いや……ごめんね、その、……ロマ」
( ΦωΦ)!
(*ΦωΦ)「や、その、我輩こそ……」
/ ゚、。
/「何照れてんだ気持ち悪い」
(´ΦωΦ)ロマーン
( ΦωΦ)
(ΦωΦ 三 ΦωΦ)
( ΦωΦ)「ダイオード…………や、鈴木」
/
゚、。 /!
( ΦωΦ)「好きよ、鈴木」
/*゚、。
/「う、うる、うるさ、い」
(*ΦωΦ)「うへー」
/*゚、。
/「ばっ、ばーかばーか!」
(*ΦωΦ)「それでこそ我輩の嫁である、妻であるっ」
/*゚、。
/「ぇ、ぇぅぇぅぇぅ……」
l
_‐ノv (゚、|
コソーリ
こうして、よく分からない騒動は終わった。
正直、我輩は振り回されただけの様に思えるが、大事にならずに済んだだけで満足である。
あれからトソンは友達も増え、シューとも仲良くしてくれている。
もちろん浮気がどうだのと嘘をつく事も、人をおちょくる事も無くなった。と言うより、少なくなった。
それでも毎日の様に弁当を届けに来たりラブレターを渡されたり黒板消しを頭に落とされる事があるのだが。
その辺りはもう、子供の悪戯だと割りきる様にしている。
ダイオードとの仲も元通り
否、前よりデレてくれるようになった。
我輩大満足。
(゚、゚トソン「ところでロマネスクさん」
( ΦωΦ)「学校なんだから先生って呼ぶのである」
(゚、゚トソン「ロマネスクさん先生はおいくつですか?」
(´ΦωΦ)「何その無茶な呼び方……に」
lw´‐
_‐ノv「26だよ、わたしは5歳。おとーさんはい、忘れてったお弁当」
( ΦωΦ)「おお、すまんのであるシュー、一人で帰るのは危ないから待つか?」
lw´‐
_‐ノv「チビ太郎も居るから大丈夫、がんばってねー」
( ΦωΦ)「おー、気を付けて帰るのであるぞー!」
(゚、゚トソン
(ΦωΦ )
(゚、゚トソン
ニジュロク……
(ΦωΦ )?
(゚、゚#トソン「嘘だッッ!!!!」
(;ΦωΦ)「えぇっ!?」
おわり。