242 名無しさん[sage] 2018/03/25(日) 23:37:47 ID:dr8mfbeg0




『彼は堕ちたのだ、快楽と言う蕩けた毒に、脳を溶かす甘い欲望の腕へと堕ちたのだ』



( ^ω^)「おしまい」

ξ゚⊿゚)ξ「……?」

( ^ω^)「はっはめっちゃ疑問符飛んでる」

ξ゚⊿゚)ξ「これは……どう……?」

( ^ω^)「おねショタ詐欺です」

ξ゚⊿゚)ξ「おね? しょ?」

( ^ω^)「まだしてます?」

ξ#゚⊿゚)ξ「するわけないでしょ!?」

( ^ω^)「ですよねごめんごめんはっはっは」

ξ#゚⊿゚)ξ三σ)^ω^)そ「ペピィン」
       ズバスン


243 名無しさん[sage] 2018/03/25(日) 23:38:12 ID:dr8mfbeg0


σ)^ω^)「じょーぉだんじゃないですかーぁやーめーてーよーぉ」

ξ#゚⊿゚)ξσ「ど! う! 言! う! お話なの!!」

( ^ω^)「まぁだからおねショタ詐欺ですけど」

ξ゚⊿゚)ξ「なんなのそれぇ……」

( ^ω^)「童貞食いが趣味だったかなぁこいつ……逆光源氏とも趣が違う……」

ξ゚⊿゚)ξ「分かる言葉で喋って」

( ^ω^)「だってお嬢さん分かってないもんこれ、精一杯のスケベ話だったんですよ」

ξ゚⊿゚)ξ「すけ……?」

( ^ω^)「あーもうこれだからなー! 穢れを知らぬお子様はなー!! あーかわいい!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「なによぉ……」

( ^ω^)「褒めてんですよ、はいニッコリして、可愛いから」

ξ゚皿゚)ξニゴー

( ^ω^)「ニッコリじゃねぇやこれ」


244 名無しさん[sage] 2018/03/25(日) 23:39:24 ID:dr8mfbeg0


ξ゚⊿゚)ξ「もう……この人はどう言う人だったの?」

( ^ω^)「己の欲のままに誰であろうと嘗め溶かす、ガキの見た目のあばずれ女です」

 「お口が悪い」
ξ゚⊿゚)ξσ)^ω^)「あん」ズム

ξ゚⊿゚)ξ「それにしても、どうして悪魔祓いまで? そんなに大変な事だったの?」

( ^ω^)「苦しそうな声って書いてたでしょう、だからきっと悪魔が苦しめてると思ったんですよ」

ξ゚⊿゚)ξ「うーん……じゃあシスターと神父さまは何をしてたの?」

( ^ω^)「セッ   納屋の整理整頓じゃないですかきっとたぶん」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかぁ、やっぱり真面目なのね」

( ^ω^)「ははわっはははそっすねーもーめっちゃ真面目ェ」

ξ゚⊿゚)ξ「……でも本当にどう言う事なのかしらこれ、女の人と男の子は何してたの?」

( ^ω^)「あ、気になります?」

ξ゚⊿゚)ξ「気になると言えばなるけど……」

( ^ω^)「大丈夫大丈夫、もうちょっと大きくなったら教えてあげますから」

ξ゚⊿゚)ξ「本当? 怖くない? これ怖いお話じゃない?」

( ^ω^)「あー……まぁある意味怖いけどー……お嬢さんが想像するような怖い話では無いですよ」

ξ゚⊿゚)ξ「ほっ……なら今度教えてね」

( ^ω^)「実技で良い?」

ξ゚⊿゚)ξ「? うんまぁ、分かんないけど良いよ」

( ^ω^)q゛「ッシェイ」

ξ゚⊿゚)ξ「???」


245 名無しさん[sage] 2018/03/25(日) 23:40:29 ID:dr8mfbeg0


( ^ω^)「ほくほく……じゃあ約束ですよ約束」

ξ;゚⊿゚)ξ「う、うん? うん約束ね、うん」

( ^ω^)「よーし! 次の本持っておいで!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「なんなのぉ……持ってくるけど……」


 理解できないあれこれに首を傾げる少女の背中。

 将来の約束をいい感じにもぎ取ったところで、次が七編の最後の本だ。
 次の表紙は青、金の文字は7だろう。
 
 それにしても、予想通り彼女は物語の中で何が起きているのか理解出来ていなかったな。
 まあそんな無垢な部分が良いのだ、とは言っても理解した上で取り乱す様も見たいが。

 どちらにせよ約束は取り付けた、彼女の性格なら反故にする事はまず無い。
 いやあ楽しみだ、それまで生きてりゃだけどな。


 彼女が青い表紙の本を抱えて戻ってくる。

 次の話はあいつの話か。
 案外嫌いじゃないんだよな、あいつの事は。


246 名無しさん[sage] 2018/03/25(日) 23:40:52 ID:dr8mfbeg0


ξ゚⊿゚)ξ「はい7の本、これが最後?」

( ^ω^)「最後っちゃ最後ですね、はいどうぞ」

ξ゚⊿゚)ξ「んっしょ、と……」

( ^ω^)「お嬢さんって良い匂いがしますよね」スーハースーハー

ξ゚⊿゚)ξ「ブーンはちょっと気持ち悪いわね」

( ^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ「ひ、はき……け……け、けもののこえ……」

( ^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ「これはなんて読むの?」

( ^ω^)

ξ;゚⊿゚)ξ「気持ち悪くないから教えて……」

( ^ω^)「ニッコリして」

ξ;゚ー゚)ξニコ

( ^ω^)「火吐き轟け獣の声よ」スーーーー…フゥゥ…

ξ゚⊿゚)ξ「でもやっぱりちょっと気持ち悪いわ……」

( ^ω^)


247 名無しさん[sage] 2018/03/25(日) 23:41:32 ID:dr8mfbeg0




 それは、情け深い少年の話。

 それは、感情を殺して忘れた話。

 それは、大切な物を置いてきた話。

 人を憐れみ自分を殺し続けた彼は、いったい何を吐き出すのでしょうか。




『ひはきとどろけけもののこえよ。』



 静かに彼を見下ろすのは、一角を持つ黒衣の王。






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